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ジャッキー作品BEST3(暫定) 〜香港時代編〜

 

成龍=ジャッキー
※ドラゴン=作品関係なくジャッキーお決まりのキャラ名なのでドラゴンばっかでも気にしない


【1位】「プロジェクトA

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★主演、監督、脚本、武術指導

これが無理なら他は見なくてよし!ロマンと冒険の香り漂う20世期初頭の香港を舞台に、ドラゴン隊長(ジャッキー)率いる海軍の海賊撲滅極秘作戦"プロジェクトA"が今決行する!
アクションとコメディを芸術的な域にまで昇華させた数ある成龍作品の中でも最強の超傑作。「娯楽としてとの映画の楽しさを再認識させられました(30代女性)」言葉はいらない、とにかく観て。吹替で観て(大切)。ジャッキースリルジャンキー伝説を語る上で欠かせない時計塔からの落下シーンが見れるのもこれ。


【2位】「酔拳2

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★主演、監督

中国で語り継がれる伝説の武術家 黄飛鴻(ウォン・フェイホン=ジャッキー)が、国宝を外国に売り飛ばそうとする売国奴たちと激しいバトルを繰り広げる!
酔拳の使い手であるフェイホンの技の数々は華麗で見応えあり!(酔拳自体がビジュアル的にも映えるので面白いよ)しかし、同時にアル中でもあり葛藤に悩みながらメソメソ泣くジャッキーがかわいい。いい歳こいてのガチ泣きかわいい。禁酒によりピンチに陥ったラストシーンでのパワーチャージがかなりクレイジーでエグいのでお楽しみに。また、フェイホンに負けないほどコメディ要素たっぷりで魅力的なキャラクターに仕上がっているママにも注目。戦う時にチャンパオ(ワンピースみたいなカンフー服)の裾をめくり上げるのが超セクシー!


【同率3位】「師弟出馬 ヤングマスター」

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★主演、監督、原案、武術指導

色々あって道場を破門された兄弟子を連れ戻すべく旅をしながら悪との戦いに巻き込まれていくドラゴン(ジャッキー)。
後にジャッキーの十八番となる小道具を使ったアクションが随所に見られる。獅子舞にはじまり、扇、椅子、キセル、ロープ、スカートなどなど…とくに物語のキーアイテムである大扇子を使ったその優雅な戦闘スタイルは必見!投げた扇をキャッチするというワンシーンを120テイク以上撮ったというバケモノがジャッキー・チェンです。道場や兄弟子の前では情けないのに、一歩外に出た途端いきなり太々しくなる猫かぶりキャラ設定が他成龍作品ではみられない新鮮さあり。そして、ラストのバトルシーンが20分くらいある。一対一の戦いに20分。正直長いがこれが伝統的なクンフー映画というもの。でも長い。
あと、これを話すと別の意味で長くなるけど、ジャッキーのリアル弟分であるユン・ピョウとの椅子バトルが超エロスなので誰か分かってほしい。

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【同率3位】「蛇拳

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★主演

孤児として育ちとある道場で下男として働く簡福(ガンフー=ジャッキー)は、日々いじわるな師範代にいいようにこき使われ辛い毎日を過ごしていた。学はないが素直で優しいガンフーはある日、騒動に巻き込まれていた老人を持ち前の正義感から助ける。実はその老人こそ"蛇拳"の使い手であり、ガンフーの境遇に同情した老人は、彼に弟子ではなく友人として技を伝授する。しかし、その後この"蛇拳"を巡る因縁が明らかとなりガンフーは戦いに身を投じることとなる。
監督がユエン・ウーピンというクンフー映画界の超重鎮。ウーピン監督自身も当時まだ若かったが、すでに匠の技が光るアクションシーンの数々で魅せてくれる。そこにジャッキーの明るいキャラも相まって、シリアスとコメディの配分がこれまた絶妙で面白い。
ラスボス戦では蛇拳で対抗するも勝てないと悟ると、あっさりそれを捨てて"猫拳"で応戦するというおちゃめな急展開もあるよ。そして撮影中に食らった蹴りでガチで前歯が折れ、途中歯抜けで戦うジャッキー。
それまでのクンフー映画でお決まりだった"仇討ち物語"とは一線を画し、主人公の心の機微や成長の姿を重視した作品。定石であった師弟という関係性ではなく、友人という絆で技を教え仲を深めていく主人公と達人というのも新しい。


【ランクインは逃したが好き!】

少林寺木人拳

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★主演

目の前で両親を殺されたショックで聾唖になった主人公(ジャッキー)が、少林寺で出会った謎の達人に師事し復讐を果たすべく修行する姿を描いた仇討ち物語。
ストーリーは古典クンフー映画のテンプレだが、主人公と師匠の絆や確執など愛憎要素はわりと練られた設定。愛憎劇好きとしてはなかなか良きです。何より聾唖という設定がいい(真顔)
また、少林寺を出るためにからくり人形"木人"を倒さないといけないんだけど、これの見た目が超絶しょぼくて動きが非常にシュール。ずっと見てると逆に面白くなってくるほどに。これ見てモブ木人×ジャッキーでスケベな妄想をした人、私も同じです。

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ジャッキー主演映画の中で日本で公開された最古の作品(1976年)で古い。ゆえに本人も若くてぷりっぷり。このジャッキーの見た目が刃牙にしか見えないのは私だけか。


「レッドブロンクス

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★主演

米国でジャッキーブームを巻き起こし、ハリウッド進出の大きな足がかりとなった作品なんだけど、そんなことより黒のノースリーブでハイネックなトップスを着たジャッキーが性的だってことを伝えたい。


こうして列挙するとジャッキーは情けないキャラがデフォなのか思いきや、実際は熱血漢が高じて暴走気味になる軽度のサイコキャラがほぼなので単なる私の趣味です。

あと、一作品につき一つは伝説として語り継がれるやり過ぎアクションシーンの数々。常軌を逸したスリルジャンキーなジャッキーを見たいならここにあるやつ以外にヤバいやつがたくさんあります。(ポリスストーリーとか、サンダーアームとか)
過去のケガ年表みたいなまとめを彼が生きているその奇跡に感謝しかない反面、次第に見てるこっちも「今回は大した怪我してないの?撮影楽だったのかな?」って知らぬ間に感化されるから怖い。

冒頭でも触れた「ドラゴン」って名前のキャラはこれ以外に訳わかんなくなるくらい色んな作品に出てきます。なので、途中からジャッキーのキャラ名を真面目に覚えるのは止めた。だいたいドラゴンだし、だいたい同じキャラ設定だし、だいたいほぼ単なるジャッキーだから。でもそれが観たいの。ついに「ジャッキー・チェン」ってキャラ名で出てきた時は笑うのでぜひ「Who am I?」を見てね。

ジャッキー映画の素晴らしさはやはり「リアリティ」の一言に尽きるのではないでしょうか。身体を張ったアクションは勿論のこと、持てる全てを持って何事にも挑むその姿はガムシャラゆえに飾り気がなく、非常に人間味に溢れていて見る者の心を打つのではないかと。

タイトルが(暫定)なのはハリウッド作品を実はまだ全然観てないからなんです。
これからラッシュアワー辺りから観ていこうかと思います。