movie / comic / philosophy / アウトプット用ノート

本日、「死亡遊戯」を視聴完了してブルースリー出演作品はこれにて制覇。
噂には聞いていた"ブルースリーは宗教"だということを一旦は理解したというのが大まかな感想で、きっとみんな視聴後に自分と同じこと言ってるんだろうなということが容易に想像できるほど、すべてにおいて実に圧倒的だった。正直、自分が本当にこの圧倒的さを理解できているかはさておき、ただ圧倒的だっということを感じているということは事実。
クンフー映画=ブルースリーゆえにこの永遠のアイコンを超えることはクンフー映画界では不可能なんだろうなということを新規の自分でも察するほどに。
つまりブルースリーが始まりでもあり終わりでもあるということなのかと悟ったような気がする今これ書いてて気付いたこれは信者の心理…!なにこれこわ!一旦やめ、とりあえず一番好き作品は「ドラゴンへの道」、一番最初に見るなら「ドラゴン危機一髪」かと思います。
後者の作品では聖母マリアのような慈愛を湛えつつも沸き上がる怒りと悲しみで仲間の骸を抱きしめるブルースリーという一瞬「これは宗教画かな…?」と脳がバグるようなワンシーンが見れます。あ、やっぱりこわいこれ。

アニメ版「ムーラン」

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ストーリーもほとんど覚えてなかったので復習と、9月4日にディズニープラスの配信にて公開を控える実写版の予習がてらに視聴。

結論、めっちゃくっちゃ素晴らしい作品でも唖然。なんでこんな傑作を記憶から消してしまっていたのか自分。

自分らしさと世間のギャップに苦しむムーランが抱えるこの葛藤に感情移入を覚える現代人は少なくないはず。時代の潮流からこれを実写化するのも納得。アニメが公開された98年当時にこれを見て人生が狂った人たくさんいるんじゃなかろうか…(男装という要素がまた…)

実写版だとキャスティングが、隊長→ドニーイェン、皇帝→ジェットリーなわけですが、アニメ通りならドニーさんは完全な王子様ポジション。
どうやら他にそのポジションのキャラがいるようなので、ムーランの師であり第二の父親という役所なようですが、今まで少しも興味なかったディズニープリンスもドニーさんがやるなら急にドキドキしてしまう。

皇帝も元は高名な武人という実写版設定らしいが、アクションシーンはちょっとでもあるのかというのが気になるところ。どこのネット記事も取り上げていないし、本人の現状を考慮しても難しいのかな。
そして、本作はムーランがヒーローで、ヒロインは皇帝である。敵に拐われてヒーローの助けを待つのがヒロインの役所だからね。アクションがなくて"何もできないジェットリー"のもまたレアでたまらない。むしろいい。

「白蛇伝説」

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中国の民間伝承「白蛇伝」をベースに、人間に恋した妖怪の白蛇とそれを倒さんとする高僧との闘いを描いた武侠ファンタジー

中盤までは違和感満載のCGにも耐えて楽しめたけど、ラストでの超展開には我慢できず…「ドラゴン・コップス」でも感じた中国の笑いは難しいと問題を再認識。

ただ、妖怪退治の武器はカッコいい。

あと、和尚リンチェの白衣がとにかくたまらなくてたまらない。

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そもそも"エッチな狐のお姉さんにジェット・リーが誘惑されるシーンがある"っていうからこれを見た。あった。

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は、肌色率は過去最高ではなかろうか…?古のドキュメンタリー映像を除き、ジェット・リー史上一番性的で予想以上の収穫にドキドキしてしまった。直近で視聴した「ウォーロード」の早すぎるフェードアウトと視認不可能なほど画面が暗すぎてなんもわかんないベッドシーンはあれは一体何だったのか。ありがとう白蛇伝説…!

そして、こんなシーンはあるけれども勿論ジェット・リーなのでこんな誘惑には1ミリたりとも動ずことなく、次の瞬間にはエッチなお姉さんたちを気功で蹴散らす。そこまでセットで見たかったからありがとう。

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「狼/男たちの挽歌・最終章」

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名監督ジョン・ウーのいきすぎた妄想が大暴発する"男たちの晩歌"シリーズ。その中でも最大級の「何を見せられているんだ…?」感を味わえるド傑作。
仕事中に誤って重傷を負わせてしまったヒロインへの償いとして危険な仕事に挑む殺し屋と、それを追うはみ出し者の刑事。
業界内でも変わり者として孤独を抱えて生きる男二人は、宿敵であったはずの相手の中にいつしか己自身を見るようになる。二人の間にはいつしか言葉では言い表せない繋がりができていく。

見ていて恥ずかしくてなるほどの男同士のラブロマンスの応酬に視聴後は食傷気味必至!まだ見ぬ相手への気持ちを、まるでラブレターのように告白するシーンはロマンチックが止まらない。
白い鳩の飛ぶ教会での銃撃戦、本名も知らぬ相棒に軽口を叩きながら「来世で会おう」という誓い、中二病患者は急げ!

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2017年に洋画沼に入沼して早三年。
楽しすぎて楽しすぎて一生死ぬまでこの沼にいたいと思うほどの日々に突如現れた、未だかつて見たこともない沼。

それは、香港映画。
厳密には香港アクション・クンフー映画を中心とした沼。

今までそのジャンルはほぼ見たことはなかったし、アジア圏の作品には基本興味がなかった。
かつてJホラーと山田孝之にハマった時に邦画を少し漁ったくらいで、国外は全くの門外漢。
今年の初めになぜか「イップ・マン」シリーズを視聴した流れから、何本かドニーさんの映画を通るもその時はまだ大した衝動はなかった。(ドニーさんのカッコよさに気付いた今となってはあの時の己の冷静さが信じがたい)
なので、それを除けばブルース・リーはおろかジャッキー・チェンの映画だって鮮明な記憶として観たという覚えがない。
しかし、何も知らない=何もかもが新鮮に写る。だからこそ一度足を取られると早かった。

7月頭に片足を突っ込んでから今日に至る二ヶ月で気付けば80本近い作品に手を出し、ブルース・リージャッキー・チェンジェット・リードニー・イェンの映画を片っ端から観まくった。とにかく面白くて面白くて止められない。この衝動の正体はまだ判明していないが、このジャンルに心な孤独を埋める何があるということは確信している。
先週くらいに母数が洋画に比べて格段に少ないことに気付いてからペースを落とす決心をしたが、仕事から早く帰って観たい映画があるという幸せに今は浸っている。

そもそもことの発端は一年前のちょうど今日に公開された「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。
ワンハリに衝撃→監督公認の狂人クリフ・ブースのヤバい奴度数を測るためベトナム戦争について調べる→ベトナム戦争PTSDに苦しむキャラといえばランボーもそうだな…ランボー観よう→ランボー面白いからエクスペンダブルズ観なおそう→ドニーさんの存在は知ってたので違いを知るためにジェットリーに注目する→「これはガンヤンで間違いない」→ピxivにはガンヤンの中の人たちのクロスオーバーがあるわけで、それを回収するために作品を観るわけで、あれ、ジェットリーって結構可愛くね?本名リンチェイって言うの?可愛いね???からのリンチェ祭り
→自然とジャッキー作品等にも手が伸びる→「プロジェクトA」に感動しすぎて決定打→今

遠回りではあるがタランティーノが香港映画オタクだってことを考慮するとうまい具合にたどり着いたな〜と自負。
そして、どのジャンルでもその気がない時はピxivさんに行ったらダメ、あそこで燃料投下されると尋常じゃない発火が起きる。(結果的に健全な精神面でも入沼できたからよかったけど)

そんなわけで今は香港にいます。
でも、映画オタク魂は永遠に英国にあるので留学です。
これからしばらくはこんな感じです。

「イコライザー」

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イコライザー

元すご腕CIA工作員DIYおじさん、ロバート・マッコールさん(デンゼル・ワシントン)がホムセンの楽しさを思い出させてくれる楽しい映画。

手ぶらで行ってそこら辺にあるもんで敵を全滅させるスタイルと、こういう過去を持つタイプのキャラにしては珍しいコミュ力高い陽キャだけど、敵を皆殺しにする時の虚無な瞳とのギャップが怖い。19秒で敵を倒すのが主義らしく、常に腕時計を気にしている。

眠れない夜に行きつけのダイナーで親しくなった娼婦のテリー少女を救うべく、元締めであるロシアンマフィアに彼女を解放するよう音便に交渉を持ちかけるが、相手は完全になめ腐った態度で決裂。
その直後、ロシアンマフィアの事務所で相手を皆殺しにしたことにより、組織から命を狙われてしまう。

が、送られてくる刺客を全員返り討ちにしつつ、その片手間で友人の実家の店を脅す悪徳警官をぶちのめしたり超余裕のご様子。
マッコールさんも久しぶりの戦いに歯止めが効かなくなってくるかつ、あまりに強すぎて途中から相手が不憫になってくる。
ラストは職場のホムセンに敵を誘い出し、売り場にあるものを駆使しその強烈なDIYセンスと能力で見事殲滅。オマケにそのロシアンマフィアのボスまで倒しちゃって組織自体や関係者まで一掃。途中で元CIA時代の女友達に情報提供をしてもらうも、ほぼ完全にマッコールさん一人でロシアンマフィア潰してます。

恐怖のDIYおじさんの陰なる活躍によりテリー少女も娼婦の道から足を洗い、夢に向かって新生活をスタートさせる。
今回の一件で側から見たら狂人めいた自称「正義」の心が芽生えてしまったマッコールさんは、ヴィジランテのような活動を開始。ネットで困っている人々を見つけては活動されているご様子。本作2以降でそれが観れるのか。

お気に入りのシーンは職場のホムセンに強盗に入った相手を売り物のハンマーで襲い返して、そのハンマーの血を拭ったあとそっと売り場に返すところ。

 

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『Haleen』

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今年2月に発売されたハーレイ ・クインが主役のコミック『Haleen』。
そのイラストの美しさとストーリーから一刻も早く読みたいと思っていたところ、ついに6月末に翻訳版が発売されるとのこと!

以下、あらすじ
※ヴィレッジブックスのサイトより
https://villagebooks.net/books/ハーリーン/

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なぜ彼女は犯罪界の道化王子と恋に落ちたのか――

若き犯罪心理学博士ハーリーン・クインゼル。お局サマにいじめられ、同僚とクダをまく平凡な研究生活を送っていた彼女だったが、その研究内容に興味を持ったウェイン財団のバックアップで、犯罪者の心理分析のためアーカムアサイラムに赴く事となる。そこで出逢ったのは、ゴッサムの凶悪なヴィラン達……そして犯罪界の道化王子ジョーカーその人だった。

次第にジョーカーの危険すぎる魅力に惹かれていくハーリーン。彼女を待つ運命とは……

『サンストーン』のステファン・セジクが、ジョーカーとの出会いを経て、「ハーリーン・クインゼル」が「ハーレイ・クイン」に変貌する過程を描いた、異色のラブストーリー。

【収録】Harleen #1-3(2019)

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これまでも幾度となく描かれてきたハーレイとジョーカーの出会いが、またこうして新たに描かれることは非常に喜ばしい!
しかも、今回はしっかりとその出会いを深掘りして、二人の関係性を描いてくれている(と思いたい)ので、かなり期待大。(ハーレイのヴィジュアルをマーゴット・ロビーに寄せているところも感謝…)